仕事内容
電気工事は大別すると、外線工事・引込線工事・内線工事(屋内配線工事)があります。それぞれの工事の仕事内容について簡単に説明しましょう。

外線工事
発電所からの電線をつなぐための電柱の設置や、電柱・変圧器までの電線を架けたりする工事が、外線工事。電気契約の容量に合わせた変圧器を設置するなど、発電所・変電所から電気を必要とする建物の側まで「電気の道」を整備します。主な作業としては、電線の張り替え・補修、電柱に取り付けてある変圧器などの設備の新設・吊り替え・補修、電柱の新設・移設・補修・建て替えなどがあります。

引込線工事
電柱に吊り下げられている変圧器から、電気を使う個々の建物までの「電気の道」を整備するのが、引込線工事。建物を新築する際には必ず引込線工事が必要となります。主な作業としては、電柱から建物までの電線の新設や、古くなった電線の張り替え、電気契約の容量に適した電線の張り替えなどがあります。

内線工事(屋内配線工事)
外線工事と引込線工事で建物まで届いた電気を、実際に建物内で使用できるようにするための工事が、内線工事。作業の内容は幅広く、配線図に従って建物の内部に電気配線(ケーブル)を張り巡らせる配線工事から、コンセントやスイッチプレート工事、照明器具の設置工事、エアコンなど電気製品の取付工事のほか、テレビやインターネット回線、防犯カメラ、火災報知器などの情報通信設備を扱う電気通信工事も行います。
内線工事は、一般家庭・オフィス・工場・商業施設など建物の種類によってノウハウが異なり、その場所に合わせた施工スキルが必要となります。作業内容も多岐に渡るので仕事を覚えるまでは大変ですが、現場を経験するたびに自分のスキルアップを実感できるので、やりがいにあふれた仕事といえるでしょう。
1日の流れ
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集合
作業現場の場所によって集合時刻は変わりますが、朝7時頃に出社し、先輩社員と一緒に車で現場に向かいます。
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朝礼
現場では朝8時から朝礼が行われ、当日の現場全体の作業内容の確認や、注意事項の共有、作業前点検などを行います。
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作業開始
朝礼が終わると、作業開始です。図面をもとに建物に電線を引き込み、配線し、コンセントやスイッチ、照明器具などの端末に電気を届けるのが、電気工事士の仕事。
電気設備の設置や配線工事、脚立作業や作業車での高所作業など、現場に応じてさまざまな作業に取り組みます。
現場では、さまざまな工具や材料を用いて工事を行います。新入社員は、まずは工具の使い方や材料の加工のやり方を覚えていくことから始めます。先輩社員がマンツーマンで丁寧に教えてくれるので、1つずつ確実に、自分のものにしていきましょう。 -
お昼休憩
みんなでお昼を食べたり、おしゃべりをしたり、のんびり過ごしたり、午後に向けてリフレッシュをします。
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午後の作業開始
午前中からの作業を続けて行います。
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作業終了
午後5時に終了。先輩社員と一緒に会社に戻り、帰宅します。
新人の間は、現場に同行する先輩社員の車に同乗する形で現場に行きますが、独り立ちした後は、自宅から現場に直行・直帰もOKです。